物件価格と瑕疵担保責任

物件の価格は相場によっておおよその価格帯が決まることになりますが、それ以外にも瑕疵担保責任によって微妙に差が発生することにもなります。
契約成立のイメージ画像瑕疵が見つかった際の修繕費を負担するという売り手側の責任は、有効期限が長ければ長いだけ売り手側が不利になってしまうわけですが、この責任期間が長い代わりに物件の価格も高くつけることで両者の利益にバランスを保たせるのが一般的になっています。
あるいは逆に瑕疵担保責任は負わないという契約を交わす代わりに物件の価格を下げることもあり、売り手と買い手のバランスを考慮した上で価格設定を行わなければなりません。

瑕疵担保責任を負うのが嫌ならば任意売却という方法もありますが、こちらはあまり一般的な方法ではありません。
任意売却の場合には上記の通り、責任を負わない代わりに物件価格も安くなるのが通例となっていますので注意が必要です。物件を売却する場合には瑕疵担保責任についてしっかりと把握した上で、微妙な価格設定を行っていく必要があると言えますね。また、契約の前にはしっかりと瑕疵担保責任について話し合っておく必要があり、購入希望者、不動産業者、そして自分の3社で希望の擦り合わせをしていくようにしてください。


修繕費は売り手の負担?

家の修繕イメージ画像住宅を売却した後に瑕疵が発見された場合は、そこへ住むために修繕が必要になります。
たとえば雨漏りをしている住宅だったならばこれを修繕しなければ住めなくなってしまうものですが、その際に発生する費用は売り手側が負担しなければなりません
となると、いつまでその保証をし続けなければならないのかという話に発展することになります。
つまり何年にも渡って瑕疵担保責任を負うとなれば、修繕をする度にお金を支払わなければなるわけで、売り手はいつまでたっても前の物件に縛られ続けることになるため、売り手側は不利になってしまう可能性が高いわけです。
この期間における問題についても明確に定められており、瑕疵が発見されてから1年以内ならばその責任を追及することが可能とされています。しかしながらこれだとまだまだ売り手側が不利になってしまうため、多くの場合において、売買契約の中にて責任の免除や追及可能な期間が設定されることになります。

簡単に言い換えると、瑕疵における修繕費の負担は売り手側が負う、その期間については売買契約書の中で決めて明記しておく、という話ですね。瑕疵担保責任については、売却後にも費用が発生する可能性がありますので、契約前にしっかりと話し合っておく必要があると言えます。


瑕疵担保責任ってなに?

まずは瑕疵担保責任とはどのような責任なのかについて見ていきましょう。難しい言葉で分かりづらいとは思いますが、まずは「瑕疵」が何を指しているのかについて紐解いていきます。
シロアリ被害の画像瑕疵とは一言で表すと、一見したところでは分からない欠陥のことを指します。
住宅における瑕疵としては、たとえばシロアリが住み着いている状態だったり、雨漏りが発生する状態であったり、建物全体が微妙に傾いている、柱が腐食しているといった状態が具体例として挙げられます
また、瑕疵は建物のみが対象となるわけではなく、土地もその内に含まれます。
土地の方の具体例としては、土壌汚染物質が含まれていたり、土地に古い瓦やコンクリートの塊といったゴミが埋まっていたりしている状態が挙げられます。

中古住宅の買い手側からすると、このような欠陥は勘弁していただきたいものです。もともと欠陥のある住宅だと分かっていたら買わなかったかもしれないわけですし、欠陥について説明を受けることなく購入したら不満が出て当然ですよね。瑕疵担保責任はそういったケースにおいてどちらが責任を取るのかを明確に定めたものであり、この責任は売り手側が負わなければならないと決められているのです。


家を売る側の責任について

家とお札と電卓の画像住宅を売却して心機一転、引越しをして新たな生活へと歩み出すというシーンはそうそう無いようにも思えますが、実は意外と多いものです。
転勤が決まった、転職をしたといった仕事関係の事情によって手に入れた住宅を手放すこともありますし、良い出会いから結婚、新たな家族に相応しい住宅を選ぶためにこれまでの家を手放すこともあるなど、実は家を売ることは案外身近に、それも頻繁に行われています。

さて、住宅を売却する際には様々な点に配慮を怠らないよう注意しなければなりません。
住宅の売却価格はいくらか、新たな住宅はどのように用意するか、そのための資金は金融機関から融資を受けるのか否かなど、お金の話は尽きないわけですが、その中の1つに「家を売る側の責任」という問題があることを忘れてはなりません。
製造物責任法という法律はPL法という名前でご存知の方も多いかもしれませんが、この法律は購入者がもしも被害を受けた場合に製造者側にも一定の責任が課せられる法律で、これと同じように住宅の売却にも売る側の責任というものが課せられています。不動産用語で「瑕疵担保責任」と呼ばれている責任がこれに該当し、売却後についても売り手は一定の責任を負わなければなりません。

当サイトでは瑕疵担保責任とはどのようなものなのか、また売り手が気を付けるべき点はどのような点なのか、どのような対処をする必要があるのか、またどのような対応策を立てるべきかについて紹介していきます。